慢性蕁麻疹2
毎日出ていた蕁麻疹はいつからか寛解していた。
妙に楽観的なとこもある私はもう完治したくらいの気分でいて皮膚科通いも止めてしまい、市販の飲み薬を念の為携帯しているくらいだった。
それでも半年に一度くらいはひどいのが出たけれど。。
それが最近、昔よりもひどい蕁麻疹に苦しめられることになった。
朝起きて数分すると、痒い。
鏡を見たら首からデコルテというのでしょうかその辺りがボコボコで真っ赤になっている。
首の後ろもボコボコ
背中もボコボコ。
昔は夕方から夜にかけて出ていた蕁麻疹が日中にも夜にも、時間の感覚を忘れたかのように出まくる。
更にひどいことにはあんなに効き目のあった薬が効かなくなっていた。
朝飲んでも昼にはどこかしらが痒く、仕事中にボリボリ掻きむしり隣の席の同僚にもしかしてお風呂入ってない?と思われたくないのでこれ見よがしにムヒを取り出して塗りまくった。
「大丈夫ですか」
普通聞くよね。
ありがたいことに同僚は至極真っ当な普通の人なので、私の思惑通りの反応をしてくれる。
「私、慢性蕁麻疹なんですよ!」
私のシナリオ通りの流れを自作自演して、今後人目を気にせずボリボリできる免罪符を手に入れた気になった。