慢性蕁麻疹4
昔行った心療内科に若干のトラウマを抱えつつ、今回別のクリニックに行って見ることにした私。
ガラス戸を開けるとそこはウェブで見た通りとても綺麗で壁は真っ白、小振りのシャンデリアが優しく輝き、まるでこの先の明るい未来を照らしているかのよう!
感動屋か。。
でもそういうコンセプトである事は間違いないと、私はそのインテリアにここの先生の意図を汲み取った気分になった。
何より良かったのは、先生一人しかいなかったこと。
前回のクリニックで最初のステップワンの臨床心理士との面談で心折れた私には、いきなりラスボスとの対決のようなこの方式の方が合っている気がした。
こちらのクリニックは、入ると突き当たりが受付になっているのだけど先生一人しかいないので、一見誰もいないように見える。
クリニックに入ると先生が診察室から受付に出てきてくれて
「ちょっと待っていてくださいね」
と、声をかけてくれた。
しばらく待っていると私の前の患者さんが診察室から出てこられてお会計を済ませて帰っていった。
お会計も処方箋の手続きも先生一人でやっていた。
その先生はすごく優しそうで、患者さんが帰る際ドアを開けて出ていかれるまで受付に立ってじっと見送っている。
その姿を見ただけで何だか久しぶりに素直に心が洗われたような気になった。